ある日の夕方…
先月初旬のある日の夕方、工房も一日の仕事も終え
戸締りをはじめようとしている中、見知らぬ一人の
青年が荷物をもって来工されました。
話を伺うと…
東京にある某製造メーカーの会社に勤めているが、
近々起業し自分が思う「ある商品」を作り販売したい為
「サンプル商品を染色して欲しい」とのことでした。
青年は「サンプル商品」を持って、アポ無しであちこち
訪問してお願いしたが、手ごたえが薄かったらしい。
とりあえず、後日連絡するとのことで「サンプル商品」を
預かりました。
預かった「サンプル商品」は、布生地ではないのです。
今まで染色したことがない、こんな物が染色できるのか?
「不安」はあったが、なにしろ始めて!、面白そう!、やってみたい!
工房ポリシーとなった「トライ!」で、翌日のミーティングで
意見が一致しました。
結果、なんと見事に染色できたのでした。
気を良くした青年は、商品ではなく今度は「素材」を持って
来ましたが、染色は思うように出来ませんでした。
しかし、小さなきっかけとタイミングで知り合った青年は、
今後、沖縄で「沖縄の織りと草木染め」を使った「ある商品」の
展示会を計画し実現させる為、東京と沖縄を行き来しています。
何度か会って話をしてサンプル染色する都度、青年の人柄や
彼を支える奥様の愛らしさ、二人三脚で頑張っている様子を見て、
私達も応援したくなり、展示会までにはディスプレイ用として
サンプル展示できるよう頑張っています。
…
つづく
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